商品売買(分記法と三分法)


  「分記法」の処理方法

   使用する勘定科目は「商品」と「商品売買益」の2つです。

   仕入れ時は借方に商品勘定(資産)の増加を記入します。

   売り上げ時には、商品は当然手元からなくなるので商品勘定を貸方に記入します。
   (資産の減少は貸方でしたね)
   その際、売価(売り値)と原価(仕入れ値)の差額(儲け)を貸方に「商品売買益」と
   して記入します。



  「三分法」の処理方法

   使用する勘定科目は「仕入」「売上」「繰越商品」の3つです。

   仕入れ時に「仕入」勘定(費用)の発生を借方に記入します。

   売り上げた際には「売上」勘定(収益)の発生を貸方に記入します。

   「繰越商品」(資産)は、決算の時(売上原価を求める際)に使用します。
   



  分記法と三分法の相違点

   両者が決定的に違うのは、売上原価の求め方です。
   (売上原価・・・・売り上げた商品に対応する仕入原価)

   分記法は売り上げの際、「商品」勘定を貸方記入する為、毎売上時に売上原価を計算
   しなければならないのですが、三分法は通常、決算の時のみ売上原価を計算します。


        『売上原価=期首棚卸高+当期仕入高-期末棚卸高』


   つまり、前期から引き継いだ商品と当期中に仕入れた商品の合計から期末に残っている
   商品を控除するのです。(下の仕訳を参照)

   そうすれば、当期中に無くなった(売り上げられて出ていった)商品の金額が
   つまりは“売上原価”が分かるという訳です。



  商品売買の記帳方法(分記法と三分法)


 
分記法
三分法
(期首棚卸30・期末棚卸20)
仕入時
 商 品 100 / 現 金 100
 仕 入 100 / 現 金 100
売上時
 現 金 150 / 商 品  110
          /商品売買益 40 
 現 金 150 / 売 上 150
決算時
 特になし
 仕 入  30 / 繰越商品 30
 繰越商品 20 / 仕 入  20 
  
 ※ 検定試験では、分記法又は三分法のいずれで処理すべきか指示の無い場合があります
   その場合は、問題文中に使用されている勘定科目から推測します。

 ※ 実務では、簡易な三分法を用いるのが一般的です